
しっかりと休んだはずなのに全然楽にならない…
気が付いたら肩に力が入ってしまう…
などなど、日々肩こりに悩まされている方は多くいると思います。
現代ではスマートフォンやパソコンの普及に伴い、目を酷使する機会や猫背になりがちなことが増えてしまったため、余計注意しておきたい症状の1つでもあります。
さらに肩こりを放置しておくと、頭痛や眼精疲労、しびれやめまい、などの症状が出てしまうことも…。
そのような事態を防ぎ、毎日を快適にするために、まずは原因を知ることが大切です。
そこで今回は、症状や原因など、肩こりの基礎知識について紹介していきます。
肩こりの症状
肩こりになってしまった場合の症状としては、
・肩が重い
・肩が張っている
などが挙げられます。
つまりは、肩の筋肉が異常に緊張した結果感じる違和感のことです。
では何が原因でこれらの症状が引き起こされてしまうのでしょうか?
肩こりの原因
運動不足
運動不足が肩の凝りを引き起こしてしまう原因は様々ですが、血行不良がメインとして挙げられます。
まず、筋肉はポンプのような役割をしており、筋肉を使う=体を動かすことによって、血行の流れが良くなっています。
そのため、日ごろからあまり運動をしていないと、この役割をうまく発揮することが出来ずに血のめぐりが悪くなってしまうのです。
その結果、老廃物がたまるだけでなく、必要な栄養分を届けることができずに、肩こりを発症してしまいます。
その他にも、同じ姿勢を保つ状態が続いたことによって、筋肉が緊張状態で硬くなってしまうことも原因の1つです。
ストレス
ストレスも肩の凝りを引き起こす要因です。
しかし「ストレス」は精神的なものであるため、身体的な症状である肩こりとは一見関係がないように思いますよね。
それでは何が原因となっているかというと、ここには自律神経が深く関係しているのです。
まず自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」という正反対の働きをする神経があるのですが、ストレスを感じると心をリラックスさせる「副交感神経」がうまく働かなくなってしまいます。
つまり、体を活動させるときに機能する「交感神経」の状態が長く続いてしまうため、その結果、体全体に力が入ったようになり、筋肉疲労や血行障害を引き起こしてしまうのです。
それがまた肩こりへとつながる、というメカニズムになっています。
しかし、学校や職場での人間関係や仕事などでイライラしてしまうこともあるかと思います。
人とかかわる限り、ストレスを避けることはなかなか難しいことです。
そのような場合、もし出来るならば原因となるものを取り除く、あるいは発散方法を見つけるなどして、ストレスを抱え込み過ぎないようにしましょう。
眼精疲労
冒頭でも述べた通り、最近はパソコンやスマートフォンなど、画面と向き合うことが多くなってきました。
プライベートならなんとか控えることはできますが、仕事で使う場合はそういうわけにもいきません。
このように日々、目を酷使してしまうと、目の周りの筋肉が疲労してきてしまいます。
その結果、首や肩までもが同様に緊張状態となってしまい、血行が悪くなって肩こりにつながってしまうのです。
また、使用している眼鏡やコンタクトの度が合っていないということも原因の1つとして挙げられます。
そのため、目の疲れと肩こりがひどいという人は、本当に自分の視力と合っているのか1度チェックしてみるのも良いかもしれません。
さらに眼精疲労によって、肩こりだけでなく、頭痛や吐き気、目のかすみなどの症状が出ることもあります。
適度に目をやすませたり、ほぐしたりすることも大切です。
同じ姿勢でいる
デスクワークなどでどうしても長時間同じ姿勢になってしまうことはあると思いますが、これも肩こりの症状を引き起こしているかもしれません。
机に向かう=画面を見続ける、あるいは書き物や読み物をするとき、人は無意識のうちに首を前に突き出してしまいがちです。
このような姿勢は“首猫背”と呼ばれ、最近ではやはりこの状態になっている人が急増しているとも言われています。
そしてこの首猫背の状態は、5㎏ほどもある頭の重さを受けやすくもあり、首周りの筋肉が圧迫されてしまいます。
このようにして首から肩にかけての筋肉が緊張状態になった結果、血液の流れが悪くなってしまい、肩こり、さらには頭痛も引き起こしてしまうのです。
噛み合わせ
意外にも、歯の噛み合わせも肩こりを引き起こす原因の1つでもあります。
私たちが何かを噛むときに含まれる筋肉として、咀嚼筋の他に、広頚筋と呼ばれている首から肩にかけての筋肉が挙げられます。
噛み合わせの状態が悪いと、これらの筋肉のバランスが悪くなってしまうため、肩こりが起こりやすくなるのです。
また、噛み合わせの状態が悪いことよって起こる弊害はこれだけではなく、血行障害を起こしてしまうこともあります。
先程も説明したような筋肉の過緊張によるもので、それが結果肩こりの原因となってしまうのです。
寒さ
意外なことに、寒さも肩こりと関係しているのです。
冬などの寒い季節に外に出ると、外気があまりにも冷たすぎるあまりに体をちぢこめてしまうことがありますよね。
これは、空気に触れる面積を減らすために行ってしまうものです。
しかしこのように体に力が入った状態が続くと、筋肉が緊張状態となってしまいます。
他にも、寒さによる自律神経の乱れや、純粋な体の冷え、厚着による重みが原因であることも。
また、冬はどうしても布団やこたつでぬくぬくとしていたくなるもの。
そのため運動をする機会が減ってしまい、先程説明した「運動不足による肩こり」につながってしまうことがあります。
しっかりと原因を知ることが大切
このように、肩こり発症の原因となるものは様々です。
肩こりにならないためには、これらを知った上で防いでいくことが大切ですが、どれが原因なのかを判断するのは簡単なことではありません。
あお整骨院では、肩の痛みの原因をしっかりと見極めて、患者さん1人1人に合わせた治療を行ってくれます。
さらには自宅でできるストレッチのアドバイスなどもしてくれるため、肩こりの悩みから解消されたい!という方は、一度専門家に相談してみるのも良いのかもしれません。