
腰痛と言えば高齢者に多いイメージがあるかと思いますが、実は腰痛は年齢関係なく誰にでも発症する可能性があるのです。
そんな腰痛の原因や種類を年齢別にご紹介します。腰痛を改善する治療法もご紹介するので、厄介な腰痛でお悩みの方は是非参考にしてくださいね。
子供~10代の腰痛
【筋・筋膜性腰痛】
まだ若いからといって部活動などで無理な運動を続けていると、腰痛を招く恐れがあります。日常的に運動をしていると、筋肉の使い過ぎから筋肉痛が腰痛として現れることがあります。このような筋肉の疲労による腰痛を筋・筋膜性腰痛と呼びます。
【腰椎分離症・すべり症】
10代前半くらいまでの子供は筋肉や骨がまだ成長過程なので、完全に出来上がっておらず成人した大人のように丈夫ではありません。そのため、激しい運動などで負荷が蓄積すると骨が疲労によって骨折することがあるのです。
この疲労骨折によって、腰椎を構成する椎骨同士の連結部分である椎間関節が分離したりヒビが入ると腰痛が起きます。これは、背骨の一部分が横にずれることで痛みが起きるのです。これらの症状を腰椎分離症・すべり症と呼びます。
【脊椎側弯症】
筋肉や骨が成長過程にある子供の中には、成長するにつれ背骨が変形し、大きく左右にゆがむ病気を発症する場合があります。これを脊椎側弯症といい、10代の女子や肥満児に多く見られます。
脊椎側弯症の原因は遺伝障害、脊髄や筋肉の異常、生まれつきの脊椎の異常などがありますが、原因不明のケースが多いようです。
20代の腰痛
成人すると、徐々に背骨の老化が始まると言われています。
よって、無理な姿勢や無理な運動をすると20代でも腰痛は起こります。ですが、万が一激しい痛みが発生しても、2~3日もすれば大きな痛みは治まることが多いでしょう。
30代・40代の腰痛
30代から腰痛が発症しやすくなります。
30代から発症する腰痛の原因は、運動不足やストレス、長時間の不良姿勢が多いと言われています。このような場合は、軽い運動やストレッチなどで改善する場合があります。
ですが、腰椎不安定症という腰椎系の病気の可能性もあるので注意しましょう。
【腰椎不安定症】
ぎっくり腰になることが多かったり腰痛と同時に下半身の痺れが伴う場合は腰椎不安定症である可能性が高いでしょう。この腰椎不安定症は、若年層でも珍しくない病気です。
腰椎は複数の椎骨が重なっているのですが、その椎骨を支える筋肉が衰えると安定感を失い、腰椎不安定症になるのです。普通に立っている時や中腰の時でも腰に痛みを感じ、腰椎の神経が圧迫されることで足にも痛みや痺れを感じる場合があります。
若年層であっても、座り仕事が多い方や日常的に重労働をしている方は注意が必要です。
50代の腰痛
年齢に限らず誰にでも発症する腰痛ですが、腰痛に悩む方が多い年齢は50代だと言われています。この世代に多い腰痛の種類や腰痛を招く疾患をご紹介します。
【腰椎椎間板ヘルニア】
腰椎椎間板ヘルニアとは、椎間板が飛び出すことで神経が圧迫され、下肢や腰に強い痛みが生じる疾患です。30代から50代の方に多い疾患で、手術が必要な場合もあります。
【腰部脊柱管狭窄症】
脊柱の中にある脊柱管が狭くなることで神経が圧迫され、下肢に痛みや痺れが起こることを腰部脊柱管狭窄症といいます。主な原因は加齢による脊椎の変形で、40代や50代の方に多く見られます。
【更年期障害】
50代の女性は、更年期障害に悩まされる方が多くなってきます。ホルモンバランスが影響する更年期障害が、腰痛の原因になっている場合もあります。
女性ホルモンであるエストロゲンは、骨の形成などに重要な役割をしています。このエストロゲンが加齢とともに減少することで、骨の老化や骨盤のゆがみ、筋力の低下などが起こります。そうすることでさらに腰痛が起こりやすくなるのです。
高齢者の腰痛
【変形性腰椎症】
高齢になると老化が進み、腰だけではなく体のいたるところが痛み始めます。高齢者の腰痛の多くは骨や軟骨、椎骨版の老化や変形によって起こります。
このような骨の変形によっておこる腰痛を変形性腰椎症といいます。
【骨粗鬆症】
高齢者は加齢とともに骨密度が低下し、骨がスカスカになる骨粗鬆症になる場合があります。特に更年期以降の女性は、女性ホルモンの分泌が減少するため、骨密度が低下しやすくなります。
高齢になると、この骨粗鬆症が腰痛の原因になっている可能性があるのです。
効果的な腰痛の治療法は?
ご紹介したように、誰にでも起きる可能性がある腰痛はどのように治療すれば良いのでしょうか。
【整形外科】
腰痛は整形外科で診てもらうと、年齢や症状に合わせて痛み止めの薬や湿布薬を処方してくれます。
痛み止めの薬を飲むことで腰痛の強い痛みが和らぎますが、「薬を飲んでも一時的な対処法だから腰痛の改善に効果がない」と薬を避けている方もいるようです。
ですが、にしぼり整形外科の院長ブログには以下のように記されています。
「痛み止めはなるべく飲まないほうがいい」とか、30年前の考え方です。
痛みは我慢すればするほど治りにくくなります。
痛みを我慢すると、痛みのストレスが交感神経を興奮させ、筋肉の血流を悪くし、痛みがますますひどくなる痛みの悪循環に陥ります。
痛みの悪循環に陥った結果が慢性痛です。
慢性痛になってしまうと、治療がすごく大変になってしまいます。
痛みが軽いうちに痛み止めを飲めば、痛みがすぐに消えて、慢性痛にならなくてすみます。
このように、薬に抵抗があっても辛い痛みは我慢せず痛み止めで抑えましょう。
【整骨院】
整骨院では、筋肉痛による腰痛や慢性的な腰痛、ぎっくり腰などでも、骨盤や筋肉のバランスに合わせて痛みを改善してくれます。
茨城県にあるあお整骨院では、腰痛の症状に合わせた効果的な治療を施してくれます。マッサージや電気治療でコリをほぐし、さらにAKA関節調節療法で関節の動きを緩和することで腰痛の原因に深くアプローチします。
このように、根本的な原因を見極めて治療してくれるのが嬉しいですね!
まとめ
腰痛は痛み出すと、日常の動きが制限されてとても辛いですよね。
まだ若いから大丈夫と油断して、激しいスポーツをしたり無理な体勢をとっていると、急に腰痛がやってくる可能性がありますよ!腰痛が気になる方は、今すぐ専門家に正しい治療をしてもらいましょう。