
痛みやコリの本当の原因は「筋膜」であることは最近の話題になっていますよね。
筋膜が委縮・癒着することで痛みやコリが出てしまうので、筋膜をはがすことで痛みやコリを改善する「筋膜リリース」が人気になっています。
今回は筋膜が委縮・癒着してしまう原因と対処法の学び方について解説していきます。
目次
筋膜の委縮・癒着について
筋膜の役割
まずは筋膜の役割について解説します。
筋膜とは筋肉や骨、内臓なども包む薄い組織膜で第二の骨格と呼ばれるほど大事な組織です。
イメージとしては頭のてっぺんからつま先まで1つの薄い膜で全身ボディースーツのように覆われている状況ですね。
筋膜は大きく分けて浅筋膜と深筋膜の2つに分かれます。
浅筋膜は皮膚のすぐ下にある膜で、全身を覆い、身体を守る役割をしています。
一方で深筋膜は筋膜・筋上膜・筋周膜・筋内膜の4つに分けられます。筋肉は細かい糸状の組織なので、筋膜がないとバラバラになってしまいます。これを維持するために何そうにも筋膜が必要になります。
筋膜の役割を4つに分類しまとめてみます。
- 体内の各器官を分離・結合する
- 体内の各器官を保護する
- 姿勢と運動をコントロールする
- 神経やリンパなどの通り道を作る
このように全身になくてはならない役割を担っているのが筋膜です。
筋膜が委縮・癒着してしまう原因
では、筋膜が委縮・癒着してしまう原因について見ていきましょう。
筋膜の主成分は水分とコラーゲンで、網目状に張り巡らされ伸縮性に富んでいます。しかし体の一部に障害が起きると、筋膜は水分と柔軟性を失ってしまいます。水分と柔軟性が失われたところから引っ張られているような窮屈な感じがし、体全体のバランスも崩れていきます。
障害を起こしてしまう原因は日常生活の中のほんのちょっとしたことの積み重ねでもあります。
- 同じ姿勢での長時間の作業(パソコンなどのデスクワーク)
- 姿勢が悪い
- 運動不足
- 特定の筋肉だけ使っている
- 怪我による負荷やダメージ
- ストレス
- 筋肉の柔軟性の低下
これらの様々な原因が絡み合い、筋膜は委縮した形で癒着してしまいます。
筋膜による痛み・コリを改善するポイント
トリガーポイントを治す
トリガーポイントとは痛みやコリが一番強い部分で、筋膜の機能障害を誘発する部位のことを言います。
つまり、痛みを引き起こす引き金になる部位ということですね。
トリガーポイント自体が痛んでいる場合もありますが、トリガーポイントとは離れた部位が痛んでしまうというケースもあります。
例えば筋肉や腱、神経などの痛みに過敏な部位が痛む場合はトリガーポイントによる関連痛とされています。
このトリガーポイントを放置したままでは、筋肉が緊張し可動域が制限されてしまうので、新たなトリガーポイントを誘発してしまう原因にもなります。
そうならないためにもトリガーポイントを早期に治すことが大切になりますね。
トリガーポイントの見つけ方
トリガーポイントは筋肉の痛みです。
筋肉の痛みの特徴は鈍い痛みで、痛んでいる部分が分かりにくいということです。さらに動くと痛みが出るという特徴もあります。簡単に言えば筋肉痛のような痛みですね。
トリガーポイントの発生する部位は、筋繊維方向の違う筋膜が癒合している点であることが多く、東洋のツボの場所と似ているようです。
触ってみた時にパチンコパチンコ玉からうずらの卵程度のコリコリしたしこりがあれば、それがトリガーポイントになります。
筋膜リリースは、このトリガーポイントに軽い圧迫と牽引を行うことで筋膜をほぐしていく治療方法です。
筋膜リリースで得られる効果
筋膜リリースを行うことで得られる効果は3つあります。
- 筋肉や関節が動きやすくなり可動域が広がる
- 筋力向上
- 基礎代謝アップ
また、この3つだけではなく、
- 肩や首のコリの改善
- 腰痛の改善
- 筋肉の疲労回復
- 内臓機能の向上
- リンパのつまりや血流の改善
- むくみ解消
- 猫背対策
- 冷え性改善
- 骨盤のゆがみを解消
- ダイエット効果
- 顔のたるみの予防
などなど、様々な部位での健康・美容効果を期待できます。
内臓機能が低下してしまうのは筋膜が委縮・癒着することで、本来内臓があるべき位置からずれてしまい、機能が十分に発揮することができず、食欲不振や吐き気・便秘などの症状を引き起こしている可能性もあります。
そこで筋膜リリースを行うことによって内臓を本来あるべき位置に戻し、正常に機能を発揮できるように治療していきます。
また、リンパや血流が良くなることで冷え性やむくみの改善が期待できますし、全身に酸素が行き渡るようになるので、細胞が元気になることも期待できます。
そして筋肉の可動域が広がることで基礎代謝がアップし、痩せやすい体質になっていきます。
筋膜リリースを行うことで様々なメリットがさらに良い効果をもたらしてくれるんですね!
筋膜リリースで患者の痛みを改善しよう!
ここまで筋膜リリースの方法やメリットについてを解説してきましたが参考になりましたか?
筋膜の仕組みや筋膜リリースについて学んだら次は実践です。
そこで、実践をする前に参考になるのが榊原D.CのセミナーのDVDです。
- 慢性的な痛みが取れない
- 治療のバリエーションが少ない
- 関連痛の原因が特定できない
- テンションのかけ具合が分からない
- 筋膜リリースをきちんと学んだことがない
これらに当てはまる人に特におすすめです。
榊原D.CのセミナーのDVDでは腰痛編として筋膜リリースの根本的な原因と対処法について詳しく解説してくれます。映像にも細かく解説が入っているので押さえるべきポイントが分かりやすくなっています。
ひとくちに腰痛といってもその原因や痛みには様々な種類があるので、DISC1・DISC2では多くの内容を収録しています。
【DISC1】
- 椎間板ヘルニア
- 腰方形筋
- 急性腰椎症
- 脊柱起立筋(腸助筋)
【DISC2】
- 仙腸関節障害
- 仙腸関節(後仙腸靭帯)
- 仙結節靭帯
- 椎間関節症候群
- 脊柱管搾搾症
- 脊椎すべり症
- 梨状筋症候群
- 大腰筋・腸骨筋
- 腸腰靭帯
日本でただ1人のスポーツカイロプラクティックの最高学位であるDACBSPを取得している榊原先生が解説してくれているので信頼度も高いですね。
明日から一生使えるスキルが手に入ると評判です。
榊原D.Cのセミナーに参加した治療家さん達の声もチェックしてみましょう。
このDVDで筋膜リリースについて更に学んでから実践してみると良いでしょう。