
人間にはそれぞれ生まれつき決まった体の特性があることをご存じでしたか?
「4スタンス理論」とは、その特性を4種類に分けて解明しようとしている理論です。
この4種類のスタンスは血液型のように先天的に決まっているもので、立つ・座る・歩くなどの日常生活にも現れるものだそうです。
運動能力にもいろいろあると思うんです。
スピード、パワー、スタミナ、テクニック、柔軟性、瞬発力、反射神経、動体視力、空間把握能力、リズム感などなど。
判断力、闘争心、勇気、根性などの精神的な要素もありますね。引用:にしぼり整形外科 院長BLOG(http://www.nishibori-seikei.com/blog/)
このように自分に備わっている要素によって合う運動も変わってくるかと思います。
より効果的に体を使うには、まず自分がどのタイプなのかを知ることが大切です。
目次
4つのタイプについて
廣戸聡一さんが提唱している4スタンス理論では、
- つま先重心か、かかと重心
- 内側重心か外側重心
- クロスタイプかパラレルタイプ
によって、「A1」「A2」「B1」「B2」タイプに分かれます。
それぞれのタイプについては以下になります。
- A1タイプ:つま先・閉じタイプ
- A2タイプ:つま先・開きタイプ
- B1タイプ:かかと・閉じタイプ
- B2タイプ:かかと・開きタイプ
あなたはどのタイプ?セルフチェック方法
判定ではまずAかBどちらか、次に1か2どちらに当てはまるのかを判断していきます。
自分のタイプにあった体の使い方をすることで、比較的簡単にスポーツが上達したり、運動の効果が現れるようになるはずです。
しかし今までは、4スタンス理論でのタイプ分類を自分で行うことは難しいことがありました。
そこで今回は比較的判断しやすい自己タイプチェック方法と、間違った判断をしないためのポイントをご紹介します。
各チェック方法では、どちらの方が「力が入りやすいか?」「スムーズに動きやすいか?」で判断してみると良いでしょう。
また、一度動作を行ったあとはいったんリラックスしてから次の動作を行うようにしてください。
では早速、自分がこの4つのタイプのどれに当てはまるのかチェックしてみましょう!
①「A(つま先重心)」か「B(かかと重心)」どちらに当てはまるのか
チェック1:両腕を上から組んで体を回す、または下から組んで体を回すのではどちらがスムーズに回りますか?
両腕を真上に上げて胸の前で交差するように下ろし、そのまま違和感なく体を回すことができればAタイプです。
反対に、両腕を下から上げてみぞおちの辺りで交差し、体を回す方がスムーズな方はBタイプです。
チェック2:安定して膝を曲げ伸ばしできるのはどっち?
膝くらいの高さの椅子に以下の2種類の方法で片足を乗せて、膝の曲げ伸ばしを数回繰り返してみてください。
安定して出来る方はどちらになりますか?
背中側に椅子を置いた方が安定していた方はAタイプ、正面に椅子を置いた方が安定していた方はBタイプになります。
判断しにくい場合は、膝 を深く曲げるかスピードを上げてチェックしてみて下さい。
チェック3:どちらの方が前屈しやすい?
立位前屈を下の図のように体の全面を触りながら行うのと、体の背面を触りながら行った時どちらがやりやすいですか?
体の全面(太もも→膝の前→すね)を触って前屈した方が安定して深く曲げることができた場合はAタイプ、体の背面(太もも裏→膝裏→ふくらはぎ)を触って前屈した方がスムーズだった場合はBタイプです。
②「1(内側重心)」か「2(外側重心)」どちらに当てはまるのか
では次に1か2タイプのどちらであるかをチェックしていきましょう。
チェック1:腕を振りやすいのはどちらか
まず両腕の力を抜いて立ちます。
ひじを内側に向け手のひらを外側にしたまま、腕を真横に振ってみましょう。
スムーズに腕が振ることが出来れば1タイプです。
反対に、手のひらが外側に向くようにひじも外側に向けた状態で腕を真横に振った方がスムーズにいく場合は2のタイプです。
チェック2:スムーズに立ち上がれるのはどちらか
これはサポートが必要となるチェック方法です。
椅子に座った状態から、サポートの人に太ももをひねってもらい立ち上がります。
太ももを内側に捻った時の方がスムーズに立ち上がることが出来れば1タイプ、外側に捻った方がスムーズに立ち上がることが出来れば2タイプです。
判断しにくい場合はゆっくり立ち上がるか捻ったまま座ってみましょう。
③クロスタイプかパラレルタイプか
4タイプのうち、A1とB2は右肩と左腰、左肩と右腰が引っ張り合ったり伸びたりする動作が動きやすいタイプです。
この2種類の方はクロスタイプと呼びます。
対して、A2とB1の方は右肩と右腰、左肩と左腰といった体の同側を同調させて使うタイプです。
これをパラレルタイプと呼びます。
チェック1:どちらの方が足を上げやすいか
両足を股関節幅に開いて立ち、右手を地面と水平に伸ばします。
伸ばした右手に向かって左足を上げた場合と右足を上げた場合、どちらがスムーズに上がりましたか?
左足を上げた方がスムーズな方はクロスタイプ、右足を上げた方がスムーズな方はパラレルタイプになります。
判別しにくい場合は伸ばす手を左手に変えて同様に足を上げてみてください。
チェック2:相手の腕を押しやすいのはどちらか
こちらのチェック方法もパートナーの協力が必要となります。
両足を揃えてパートナーと向かい合って立ちます。
お互いの手のひらを合わせ、相手の腕を押します。
次にどちらかの足を引いた状態で相手の腕を押してみてください。
足を半分引いた状態の方が力強く押すことが出来た方はクロスタイプ、両足を揃えた状態の方が力強く押すことが出来た人はパラレルタイプとなります。
タイプ別判別で間違わないようにするポイント
ここまでチェックを行ってみて、どのタイプになりましたか?
A.Bチェック1.2チェックまではスムーズにいったのに、クロスタイプかパラレルタイプかで食い違ってしまったということもあるのではないでしょうか。
そんな時は先入観を捨てて複数のチェックを再度行うようにして下さい。
実際に試してみると、A.B判定→クロスタイプかパラレルタイプか判定→1.2判定の順に行ってみると確度が高いかと思います。
まとめ
いかがでしたか?
自分の体のタイプを知って体の使い方を理解したうえでスポーツをした方がよりパフォーマンスや効果が上がります。
また、あお整骨院では骨格筋ドックや歩行ドックによって体の状態を正確に把握できるので、体の歪みなども改善できます。
運動のパフォーマンスが上がるだけでなく、膝や腰の痛み・外反母趾・偏平足の予防にも繋がるので、一度自分の体についてチェックしてみることをおすすめします。
機械を使ったパーソナルトレーニングやストレッチも行っているので、自分に合ったトレーニングも行うことが出来ます。